2011.08.11
この楽器は、2011年6月、オークション史上最高額で落札され、日本音楽財団は売却額全額を日本財団の地域伝統芸能復興基金に寄付した。
「まつり応援基金」公式サイト
http://matsuri-kikin.com/
日本財団 東北を復興へ導く「ROADプロジェクト」
地域の絆をつなぎとめる! 「まつり応援基金」で伝統芸能や祭りの復活を支援
http://road.nippon-foundation.or.jp/matsuri-kikin/
この楽器は、イギリスの詩人ロード・バイロンの孫娘レディ アン・ブラントが所有していたことからこの名前が付けられた。1716年製ヴァイオリン「メシア」、1690年製テナーヴィオラ「タスカン」と同様に保存状態は極めて優れており、ストラディヴァリの楽器製作の原型であると評価されている。現在楽器に付いているバスバーと指板は、パリの著名な弦楽器製作者ジャン・バプティスト・ヴィヨーム(1798〜1875)によるものだが、オリジナルは現在も楽器と一緒に保管されている。装飾の施された糸巻きとテールピースもヴィヨームの作である。日本音楽財団は2008年より「レディ・ブラント」を保有してきたが、2011年3月に発生した東日本大震災の復興を支援することを目的として当楽器の売却を決定した。インターネットオークションを利用して広く告知した結果、オークションで扱われる楽器としては史上最高値の875万ポンド(14,177,599米ドル)で落札され、日本音楽財団は売却額全額を日本財団の地域伝統芸能復興基金に寄付した。